「いろいろ試したけど太れない」
「スリムになりたいけど痩せられない」
「周りから痩せすぎと言われるのが気になる」
このように、体型をコンプレックスに感じている方はいるのではないでしょうか。
一般的に理想とされる体型と比べると、より違いを感じて落ち込むことはありますよね。
体型とは一生付き合っていかなければならないので、コンプレックスを抱えたまま人生を送ることになるかもしれません。
そうなれば、自信が持てずに自己肯定感が低下し、ストレスが溜まって人生を楽しめないでしょう。
コンプレックスを和らげるためには、今の自分を前向きに捉えることが大切。
そこで、役に立つのが「ボディ・ポジティブ」という新しい捉え方です。
本記事では、自分の体型をありのまま受け入れるボディ・ポジティブについて紹介します。
ありのままの自分を受け入れて、前向きに生きられると人生が豊かになるでしょう。
ボディ・ポジティブとは?
ボディ・ポジティブとは、1967年に肥満体型に対する差別を抗議する「ファットイン」というイベントの開催をキッカケに始まった、体型に関する多様性を取り入れることを目的とした活動や考え方のことです。
世間一般の美しいとされている体型のイメージから外れ「ありのままの自分の体型を受け入れて愛そう」とするムーブメントが、米国女性の間で徐々に浸透してきています。
つまり「もっと痩せなきゃ」「もっと太らなきゃ」と考えるのではなく、今の自分の体型を受け入れる考え方ですね。
浸透してきた理由は社会問題があったから
ボディ・ポジティブが注目されてきた背景には深刻な社会問題がありました。
モデルのようにキレイな体型になるために「痩せなきゃ」「太らなきゃ」と無理なダイエットや運動を行い、健康を害する事例が後を絶たなかったからです。
確かに、周りから「痩せすぎだから、もっと太った方がいい」または「もう少し体重を落として痩せたら」などの心無い言葉を受けて自分を追い込んでしまう方もいるかもしれませんね。
こういった方達を救うために新たな価値観や捉え方としてボディ・ポジティブが浸透し始めているのです。
本来とは違う方向に進みつつある
ボディ・ポジティブは、SNSで活躍するインフルエンサーやタレントが「#BodyPositive」というハッシュタグを使用して急速に広まり、大きなムーブメントを生み出しています。
しかし、ありのままの自分を受け入れることを目的にしてきた運動でしたが、最近では方向性が変わりつつあるのです。
例えば、ぽっちゃりしたインフルエンサーが、ファッション関係の広告モデルとして起用されるようになり、ビジネスモデルへと展開し始めています。
そのため、ボディ・ポジティブ自体を商品化するような動きがあり、さまざまなブランドがタレントを起用してビジネスのために乱用したことで、本来の目的とはかけ離れてきました。
もともとの目的とズレてくれば本末転倒です。
体型に関する悩みや不安を和らげるのが目的でしたが、ビジネスとして機能していくと新たな誤解を生む種になるでしょう。
体型のコンプレックスはボディ・ポジティブで解消
今回は、自分の体型をありのまま受け入れるボディ・ポジティブについて紹介してきました。
周りの意見は気にせずに、「デブ」や「ガリガリ」の体型でも今の自分を愛そうとすることがボディ・ポジティブです。
体型に関するコンプレックスを少しでも和らげて、あなたらしい人生を送るためにボディ・ポジティブを役立ててくださいね。