貴方は胃下垂という状態を聞いたことはありますか?胃下垂になっている人は太りにくいと言われていますが、実際に太れないのか気になる人もいるのではないでしょうか。
本当に太れないのであれば、ダイエットをしている人にとって朗報になるかもしれません。
しかし、胃下垂は良くないことしかないのでおすすめできません。
それでは、胃下垂になると太れなくなるのかご説明しましょう。
胃下垂になっても太らないとは限らない
結論から言えば、胃下垂になったとしても必ずしも太らないわけではありません。あくまで太りにくいというだけで、胃下垂になっても太る人もいます。
胃下垂とは日本人の約30%がなっている「胃が垂れ下がった状態」ことです。貴方は痩せて見えるのに、お腹がぽっこり出ている人を見たことはありませんか?
その人は下腹部まで胃が垂れ下がっている状態、つまり胃下垂になっている可能性があるでしょう。
胃下垂がひどい時は骨盤内まで下がっていることもあるなど、早急に元通りにした方が良いと言えます。胃下垂になると太りにくいとされているのは、胃が下腹部に垂れ下がっていることから、胃に入った食べ物を消化して送るための蠕動運動が弱くなっているからだと言われています。
蠕動運動の力が弱くなっていると食べ物が入ってきてもあまり消化されなくなるため、栄養を十分に吸収できなくなります。十分に栄養が吸収できなければ太れるものも太りにくくなってしまうので、太りたい人は胃下垂を治す必要性があるでしょう。
胃下垂になる原因とは
胃下垂になる原因はハッキリとしていませんが、精神的な問題と身体的な問題の二つがあります。胃下垂になったところで何も症状がみられないことも多いですが、胃下垂を治した方がいいことに変わりはありません。
それでは、胃下垂になる原因についてご説明しましょう。
■精神的な問題
胃下垂はストレスなどから発生することもあります。ストレスを溜めていると自律神経が乱れやすくなり、胃の活動が弱まるので消化効率が下がってしまいます。
食べたものが消化されなければ胃に残りやすくなってしまうため、残った食べ物の重みで少しずつ徐々に胃が下腹部に向けて下がってしまうのです。
この場合、ストレスを上手く解消して自律神経のバランスを整えることで胃の活動が活発になれば、胃下垂にならずに済むでしょう。
■身体的な問題
胃下垂は姿勢が悪い状態が続いていたり、腹筋を使わなかったりするとなりやすくなります。
長時間同じ姿勢のままでいるデスクワーク中心の人や日頃から運動不足になっている人は胃下垂になりやすいでしょう。
特に胃を支えている筋肉やお腹の筋肉が衰えるにつれて胃も下がりやすくなっているため、運動不足に注意が必要です。
胃下垂は病気の前兆でもあるので注意しよう
胃下垂になると太りにくくなるということで調子に乗っていろいろと食べたくなりますが、病気の前兆でもあるので早急に改善した方が良いでしょう。
胃炎や胃潰瘍などの病気が起こる可能性がある上、胃下垂は消化不良が続く状態なので身体に様々な不調をきたしやすいでしょう。
消化不良が続くということは身体全体に行き渡るはずの栄養が少なくなるので、栄養失調になりやすくなったり肌荒れしやすくなったりと何も良いことがありません。
そもそも必ずしも太らないというわけではないため、胃下垂は早急に治すべきです。
胃下垂は食べても太りにくいということでダイエットに最適かもしれませんが、決してそのようなことはないのでわざと胃下垂になるようなことは絶対にしないでください。
胃下垂はストレスや運動不足など様々な要因でなってしまう可能性があるため、普段から規則正しい食生活やストレス解消、定期的な運動をしている人は問題ないでしょう。