女性は痩せていると妊娠しづらい、という話があります。
BMI値が18.5以下の人はやせ型とされていて、栄養失調の可能性が高いと言われています。
BMI値は卵巣年齢や排卵性不妊などに関係すること、痩せ型の人は普通体型の人に比べて妊娠しにくいことなどが分かっています。
痩せている妊娠しづらいのはどうして?
痩せている人は普通体型の人に比べて、排卵障害を起こしやすいとされています。
排卵障害とは排卵させるまでの過程で異常が起き、卵が育たない、育っても上手く排卵できないことを言います。
妊活していてもなかなか妊娠できないという人は、排卵障害が起こっているか否かを判断するためにも、毎日欠かさず基礎体温を測ってみましょう。
排卵障害が起きていないときは、排卵前に卵胞刺激ホルモンの影響で体温が下がります。
排卵前に体温が下がらないというときは排卵障害が起こっている可能性もあるので、これを改善させるためにも体重を増やしたりして対策しましょう。
体重を増やす
体重を増やすポイントとしては、「3食きちんと食べる」、「いつもの食事に1品おかずを追加する」、「揚げ物や高カロリーなものを積極的に摂取する」ことがおすすめです。
しかし、朝からご飯を食べられない、たくさんの量を食べられないという人もいるでしょう。
「朝からご飯を食べなければいけない」と思うと心身の負担になってしまい、長期間続けることができなくなりますので、ヨーグルトなどの食べやすいものから始めるのがポイントになります。
1回の食事でたくさんの量を食べられないという人は、1日の食事回数を増やして摂取カロリーを増やすことがポイントとなります。
昔から1日3食のご飯を食べるのが健康的だと言われているのですが、1日4~5回の食事を取っても1回の摂取カロリーが低いのであれば、摂取カロリーを大幅に超える心配はありません。
小食の人は4~5回の食事を取ることで、普段よりもたくさんの栄養素を摂取でき、健康的に太ることができます。
和食中心の食生活に変える
妊娠を目標に痩せ体型を何とかしたいと考えるときは、食事を和食中心にするのがおすすめです。
魚介類や卵類、キノコ類やイモ類などを中心とした食事は、体に必要な栄養素です。
和食の基礎となる鰹節にはイライラや怒り、疲労を緩和させる効果が期待できます。
妊娠したいという強い気持ちがあると、ついイライラしてしまうものですが、イライラや疲労はホルモンバランスを崩してしまう原因となります。
妊娠したいのであればストレスや疲労を緩和させることが大切で、カレンダーや基礎体温などとにらめっこしているだけでは、ストレスが溜まってしまいます。
時には少し心身の力を抜いて趣味やドライブ、旅行などでストレスを発散させるのもひとつの方法です。
ストレスがなくなるだけでも妊娠に繋がることもありますし、体重をアップさせて痩せた体型を改善させただけで妊娠に繋がることもあります。
焦って妊娠しようと思うとかえって逆効果となってしまうので、体重を増やす、心身の負担を減らすなど段階を経て妊娠しやすい体質に変えていきましょう。
痩せている人は排卵障害が起こりやすく、これが原因で妊娠しにくくなっていることもあります。
年齢などを考えて早く妊娠しなければと焦ってしまうと、これが心身の負担になり、ホルモンバランスを崩してしまうので注意しましょう。
妊娠したいと思っている人は排卵障害を改善させるためにも体重をアップさせ、ストレスを緩和させる効果があるとされている鰹節を使った料理、バランスのいい食生活を心がけましょう。
栄養素が不足していると赤ちゃんの発達に影響を及ぼす可能性もあるので、妊娠する前からバランスのいい食事を心がけ、栄養が偏らないようにしましょう。