避妊具として用いられている「ピル」は、病気の治療や生理周期を正常に戻すときなどに使用されています。
「ピルを飲むと太る」と思っている人はとても多く、やせ型の人は太れるならピルを飲んで体重を増やせばいいのではないか、と思っている人もいます。
そこでピルとはどんな薬なのか、本当に太るのかについて紹介します。
ピルとは?
そもそもピルというのは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンを含んでいる薬のことです。
一時的に排卵をストップさせたり、月経に関する痛みや出血量、周期などを正常にしてくれる他、病気の治療や避妊などを目的として使用されるものです。
ピルの服用中は排卵を止めてしまうため妊娠はできず、99%の確率で妊娠を防ぐことができると言われています。
アフターピルと呼ばれるものは、自分の意思なく無理に性行為をされたときなどに使用するもので、性行為から12時間以内に服用すれば、99%の確率で避妊できることが分かっています。
ピルは病院に行かないと入手できない
日本ではピルを入手するときには、病院を受診しなければ入手することはできません。
ピルは吐き気などを伴うため、医師の診察が必要不可欠だと考えられています。
病院では医師の診察があるのですが、医師が内診は必要ないと判断すれば、内診なしで処方してもらえます。
しかし、月経困難症や過多月経の場合は病気のせいもあるので、エコー検査なども行い、費用もかさみます。
ピルで太るのは本当か?
産婦人科や婦人科の先生の話では、ピルの服用で太るというわけではないようです。
現在は低用量ピルと体重増加の関係はハッキリとは分かっていないのですが、ピルに含まれるエストロゲンに高い保水作用があり、体内に水分が溜まりやすくなってしまうため体がむくんだり、太るのではないかと言われています。
ピルに含まれている黄体ホルモンが食欲をアップさせ、必要以上に食べてしまうことが太る原因ではないかとも考えられています。
間違った知識で薬に手を出すのは止めよう
ピルを含め、市販で販売されているもの、医師の診察が必要な薬などは間違った知識で飲まないようにしましょう。
仮に太るという噂を聞いても、安易に手を出すべきではありません。
薬は正しく飲まないと副作用が出ることもあり、薬の種類によっては嘔吐やめまい、頭痛やむくみ、眠気などが起こるものもあります。
ピルでは吐き気や胸の張り、不正出血や頭痛、下腹痛などの副作用が出ることもあるので、医師にピルの服用が必要だと言われる以外では飲まないようにしましょう。
太りたいのであれば摂取するカロリーを増やそう
デブエットを目指している人はピルなどの薬に頼るのではなく、摂取カロリーを増やすだけで太ることができます。
1回の食事量が少ないという人は1日4～5食など回数を増やして、1日の摂取カロリーを超えるような食事を取りましょう。
回数が増えた分は、できるだけ手軽に食べられる高カロリーなものを摂取することがおすすめです。
食事は今まで通りのカロリーでも間食で高カロリーのものを摂取すれば、今まで以上のカロリーを摂取できるので、手軽に太れるのではないかと考えられます。
ピルを飲むと太ると言われているのですが、それは薬で太るのでなく食欲がアップしたり、体の中に水分が溜まりやすくなることで体重が重たくなるそうです。
しかしピルは副作用がありますし、病院にて処方してもらう必要があるため、デブエットを目指すのであれば他の方法で食欲をアップさせた方がいいでしょう。
手軽に食欲をアップさせる方法としては食事の回数を増やす、または運動してから食事をするのが手っ取り早いのではないかと思われます。
